2025年7月4日、資生堂ジャパンから公式発表があり、10月31日をもってローラメルシエの日本での全店舗およびオンライン販売が終了することが確定してしまいました。
※公式が発表した詳細についての記事リンク
最終注文受付の期限
店舗とオンライン:2025年10月31日(金)23:59まで ※ECサイト含む
刻印サービス:2025年10月19日(日)まで
10月末までが購入できるラストチャンス!
これまでのように簡単に買えなくなるので、気になるアイテムは早めにチェックをすべきですね。
…以前日本撤退ブランドで速やかに完売して買えなくて嘆き悲しんだ私の正直な感想です。(TOO FACEDのハイライト欲しかった…!!)
今後は輸入や並行輸入での入手になるため、価格や保証が不安定になる可能性ありです。
現在のローラメルシエ製品は日本人向けの製品配合がされているものなので、海外向けとは異なる可能性が高くなります。
手を出すべき?控えるべき?と迷っている方は、「今すぐ必要な定番品だけ」は買って、限定品や気になるものは様子見でも良いんじゃないでしょうか。
気になっている商品メモ!定番人気アイテム
ベースメイク
- ピュア キャンバス プライマー(特にハイドレーティング/ブラーリング)
- フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング ファンデーション
- ティンティド モイスチャライザー ブラード マット
- トランスルーセント ルース セッティング パウダー
- フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング トーンアップ クッション
フェイスパウダーはアットコスメのビューティーデイに購入検討していたアイテムなんですよね…。
あの時買えばよかったな。
チーク・ハイライト
- ブラッシュ カラー インフュージョン(特に人気色「ジンジャー」「チャイ」など)
- フェイスイルミネーター
リップ・アイカラー
- キャビアスティック アイカラー(スティック状で使いやすい)
- リップグラッセ ハイドレーティング バームグロス
ツール類
チークブラシ、パウダーブラシなども高品質で有名
並行輸入・海外通販での注意点
- 偽物リスク
- 成分違い・仕様違いに注意
- 関税・送料
- 購入後のサポートがない
ローラメルシエは人気ブランドなので、偽物が出回る可能性が高いです。
また海外仕様となると日本人の肌に合わない場合があるので、敏感肌の人は特に気をつけた方が良いかも知れません。
国内正規品は資生堂が保証していましたが、撤退後は購入店舗でのサポートのみなのも注意点。
ローラメルシエ 日本撤退理由を考察
資生堂ブランド再編の背景
- プレステージ事業強化:SHISEIDO、クレ・ド・ポー ボーテ、NARSなどのコアブランドに集中
- スキンビューティーカンパニー化:スキンケア事業の強化、メイクアップ・パーソナルケアの整理
- 資本効率重視:不採算ブランドや非戦略ブランドの売却・撤退
これにより、グローバル市場での競争力を高め、シェア上位(欧米アジア両立型)としての地位を維持・拡大していこうとしている。
最近の重点ブランド
- SHISEIDO
- クレ・ド・ポー ボーテ
- NARS
- ELIXIR
- ANESSA
- SENKA
- Drunk Elephant(アジア拡大中)
ローラメルシエ 日本撤退の予兆まとめ
2021年:資生堂がローラ メルシエを売却
- 資生堂は ローラ メルシエ、ベアミネラル、BUXOM の3ブランドを米国の投資ファンド「オルヴェオン グローバル」に売却。
- 売却後も日本では資生堂ジャパンが輸入販売を継続していたため、表向きにはあまり変化が見えなかった。
この時点で「ローラ メルシエは資生堂グループではなくなった」状態。
2021〜2024年:販売戦略の見直し
- オルヴェオンは世界各国でブランド戦略の再編を進行。
- 一部地域では流通の縮小や、独自販路への移行を開始。
- 日本市場でも百貨店撤退・直営店縮小など、販路再編の兆しが少しずつ出ていた。
2024年:ベアミネラルが日本撤退
- 同じくオルヴェオングループの「ベアミネラル」が日本撤退を発表(2024年9月末終了)。
- この時点で「ローラ メルシエも同じ流れになるのでは?」とコスメファンの間では話題に。
2025年7月:ローラメルシエが日本撤退を正式発表
- 資生堂ジャパンとオルヴェオンが協議し、日本市場からの撤退を決定。
- 最終販売日は 2025年10月31日 と告知。
グローバル戦略上の理由:オルヴェオン社の方向性
ローラ メルシエの現在の親会社である オルヴェオングローバル社について。
・投資ファンド「Advent International」が設立
・ベアミネラル、ローラ メルシエ、BUXOM の3ブランドを核にした米国発の化粧品会社
オルヴェオンのブランド運営について。
「高収益な市場・チャネル」に集中
- ブランド力が強い 北米市場 や欧州・中国に注力。
- D2C(公式通販・自社EC)や大手セレクトショップなど、利益率が高い販売チャネルにシフト。
日本は百貨店、セレクトショップ、通販…など販売チャネルが多層的で、それぞれに手数料や維持コストが発生。
親会社が直接販売していない(資生堂経由)ため、中間マージンが発生して利益率が低下。
販売地域のスリム化
- 世界同時展開よりも、売れる地域で深掘りする戦略 に切り替え。
- 実際、ベアミネラルもローラ メルシエも、一部アジア・中南米など小規模市場から撤退中。
ブランドリポジショニング
- ローラ メルシエは 「洗練されたナチュラルビューティー」 をテーマに再構築中。
- 北米・欧州では SNSやインフルエンサー活用で若年層獲得を進行。
こうした戦略の中で、現時点で日本市場は「維持コストに見合わない」と判断されたのではないか?と推測しました。
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